孤立無援でいじめられている人を黙って見過ごすことは絶対したくない。それが僕のポリシー【高須克弥】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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孤立無援でいじめられている人を黙って見過ごすことは絶対したくない。それが僕のポリシー【高須克弥】

『ありがとう、松ちゃん』より

■文春はいつのまにかタブロイド主義に

 最近だと西原理恵子と僕が付き合っているという(笑)、スキャンダルになりようがないんだけど、そのネタを週刊誌に売り歩いてるヤツがいるって話で、原稿を手に入れたんですよ。だから、これは先に出しちゃおうって仲のいい女性週刊誌で自分たちから記事にしちゃったの。これで、この記者、どこにもネタ出せないぞって(笑)。先に出しちゃえばいいんだもん。

▲西原理恵子氏(写真左)のネタを自ら週刊誌に持ち込んだ 写真:編集部

 だからさ、松本人志の夜の性接待でもなんでもいいからさ、面白おかしく先に作って。これはジョークだって風にして本人が出てきて、わははって笑ってれば、その後で二番煎じの記事を出してきても全部潰せますよ。

 まあ、週刊文春もね、ガセネタでもいいんだよ、その喋った女というのが実際にいればね。記者は善意の第三者だもんね。その証言信じて書いただけ。嘘ついたのを聞いて、それを記事にしただけのこと。真実かどうか調べていく、警察のような捜査権は彼らにはないんだから、嘘でも面白けりゃいいんですよね。だいたい、出版物って嘘がいっぱい書いてあるもんで、面白く読めればそれでいいんだもん。

 小説なんて全部現実じゃないしさ。コミックだってそうじゃないですか。新聞とは違うんだから、必ずしも事実を書かなきゃいけないわけじゃない。そういう意味では、創作も載せられる週刊誌もタブロイド紙も存在価値はあるんだからね。

 だけど、新潮や文春みたいに文芸誌で格調高くやってたのが、いつのまにかタブロイド紙みたいなもんに化けちゃったのもあるんだけどね。創業の時の精神が残ってるって言いはるけど…あれ、何にも残ってないですよ(笑)。週刊実話やブブカが真面目に書いてもダメなのと一緒ですよ。読者の方にも、阿吽の呼吸もあるんだよね。日経新聞に書いてあることと、東スポの記事を同列には読まないでしょ。初めからね、ここには絶対嘘書いてあるに決まってるという約束事のなかで書かれている週刊誌や夕刊紙は別に僕は否定しない。

 それにしても、文春にヤラれたのは今でも悔しいですよ。あの時は編集長、花田(紀凱)さんだよな。花田さん、『マルコポーロ』でガス室はなかったってやって、サイモン・ヴィーゼンタール・センターから目をつけられてね。雑誌も廃刊になったけど。

 僕もね、今までいっぱい発言したことについて、サイモン・ヴィーゼンタール・センターからアメリカの美容学会から除名するぞとか脅されたことありますよ。色々嫌がらせしてきたけど、強気で争ったんですよ。

 僕は、フリーメイソンの方では結構力があるんですけど、メイソンはサイモン・ヴィーゼンタール・センターのスポンサーなんですね。それで圧力かけ返してやって(笑)。向こうの会長みたいなもんが日本で会議やるときに、乗り込んで行ったのです。奇しくもその会議の主賓だったのが友人のイスラエルとの友好協会長だった中谷元(自民党衆議院議員)さん。

 それで話しがついて、手打ちになった。サイモンは二度と僕に嫌がらせをしない、その代わりにこちらもユダヤ人を攻撃しないってことで。それを世界に報じてくれって言ったんですけど、向こうもメンツがあるからね。“高須に屈した”とは言いたくないんだよね。とにかく、双方攻撃しないってことで話は終わったんです。でも海外では手打ちが終わってるのを知らないから、今でも“高須はナチだ”って攻撃してくるヤツがいるんですよ。

■みんなが全部逃げちゃっても友達は守ります

 ホントね、僕は今無敵の人なんですよ。怖いもんないもん。花田編集長はあの時は文春編集長の立場だったけど、今は僕の味方でしょ。変わるんですよ。僕もね、変わったら許すんです。恨みに思ったりはしないですよ。和解したら、仲良くするんです。でも、松ちゃんはこういう攻撃受けたことないから、打たれ弱いんですよ。

 だから、昨日も松ちゃんに電話してあげようかなと思ったんだけど。何かで参ってるときに、それを知っている人の声を聞くとね、それだけでも結構ストレスになるんですよ。だからDMを送ったんですが「ありがとうございます。だんだんいい方向に向かっていますので、村西(とおる)監督にもよろしくお伝え下さい」って返ってきたので、村西さんのところにもすぐ転送しておきましたよ。

 僕が松ちゃんを擁護するのが何でだと言われたら、まずは文春に僕の二番煎じをさせないようにするため。それと昔からなんですけど、孤立無援でいじめられてる人を助けるのが趣味なんですよ。助ける前に死んじゃったら、ガッカリなんでね。日大の田中(英壽)理事長や、ボクシングの山根(明)元会長とか。

 僕、みんなに僕だけは貴方の味方だよって言ってたんだけど、死んじゃったからな…。今だと角川の歴彦さんは、僕よりふたつ歳上なんですよ。やっぱり豚箱入ってみんなにいじめられると一気に終わるので。歴彦さんも僕は応援してますからね。孤立無援なのよ。井川さん(大王製紙前会長・井川意高)は若いし、ストレス強いからね。能天気にやってますけど。やられたときに若いと跳ね返せるんだよ。

次のページ命をかけてジャニーさんを守る人はいないのかなあ

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高須 克弥

たかす かつや

美容外科医、僧侶、篤志家。1945年愛知県生まれ。医学博士(昭和大学、1973年)。美容外科「高須クリニック」院長。東海高校、昭和大学医学部卒業。同大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学医学部客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。「YES高須クリニック」のコピーをはじめとして、日本で最も広く知られる美容整形外科ドクター。江戸時代から続く医師の家系に生まれ、大学院在学中から海外へ研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。「脂肪吸引手術」を日本に紹介し普及させた。人脈は芸能界、財界、政界と幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『全身美容外科医』(講談社)、『炎上上等』『大炎上』『その健康法では「早死に」するこれが高須式「若返る」食べ方・生き方』(扶桑社)、『自民崩壊2・8』(徳間書房)、『筋と義理を通せば人生は上手くいく』(宝島社)など著書多数。

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